EUREKA DERMATOLOGY
瘢痕治療の方法
1) 瘢痕切除術
手術の縫合線が皮膚線と同じ方向である場合、治癒がスムーズに進みますが、反対に傷跡が皮膚線と直角に交差している場合は、治癒に時間がかかるだけでなく、傷跡がより目立つようになります。
切開による瘢痕(はんこん)治療では、切開線の方向を皮膚線と一致または平行にすることが望まれます。
① Z形成術
Z字型に切開し、周囲の組織の位置を移動させる手術方法② W形成術
W字型に切開し、皮膚を引っ張る力を分散させる手術方法③ 紡錘形切除術
楕円形に切開して直接縫合する手術方法④ 複合微細縫合術
下部の筋肉層から順番にゆっくりと縫合し、脂肪層と真皮層をしっかり寄せて、細い糸を用いて縫合する手術方法です。⑤ 単純切除術
傷跡をそのままの形で除去し、周囲の皮膚層同士を再び精巧に縫合する手術方法です。2) 組織拡張術
火傷や外傷による広範囲な傷跡に適用されます。
※その他に、皮弁術(ひべんじゅつ)、剥皮術(はくひじゅつ)、痂皮切除術(かひせつじょじゅつ)などがあります。
3) 皮膚移植術
主に深い傷跡や広範囲な傷跡に適用され、移植された皮膚が傷跡部位にしっかりと定着するように治療することが重要です。
移植皮膚が安定して成着・成長するまで、傷跡部位に刺激を与えず、潤いを保つことが大切です。
傷跡治療のための皮膚移植術にはさまざまな方法があり、それぞれの方法は患者の状態や傷跡の形に応じて選択されます。
分層皮膚移植術
皮膚の表皮と真皮の一部を採取して移植する方法であり、皮膚を剥いだ部位の厚さに応じて「分層皮膚移植」と呼ばれます。
人工真皮を用いた皮膚移植術
損傷の範囲が広い場合や、採取できる皮膚が少ない場合には、人工真皮を使用して移植を行います。
このような場合、人工真皮と分層皮膚移植を併用して移植を行い、まず瘢痕部位に人工真皮をあて、その上に皮膚を移植することで、皮膚が薄いために起こる拘縮を予防することができます。
SST全層皮膚移植術
傷跡を隠す施術ではなく、本来の自分の肌を蘇らせる皮膚再生・修復手術!
SST(Skin Seeding Technique)全層皮膚移植術は、健康な皮膚を0.4mmの小さなサイズにして瘢痕部位に移植し、その移植皮膚が周囲に広がることで患部を改善するという原理です。
移植された皮膚には自己血から抽出した血小板を使用し、正常な細胞の生着を助け、周囲の再生を促します。
白斑症の治療目的で開発されたSST皮膚移植術は、現在ではさまざまな傷跡治療にも応用されています。










